これらは、マザーボード、液晶、キーボードの交換が必要になる症状です。水がこぼれて影響が出ている箇所の部品を変更すれば直る可能性が高いですが、液体の量によっては、マザーボードまで濡れてしまい修理が必要となる場合もあります。マザーボードが濡れてしまうと腐食が始まります。初期の段階であればアルコール等で洗浄もできますが、水がこぼれてから長期間放置しておくと、腐食した部分の部品やハンダが割れてしまいパソコンの電源が入らなくなることもあります。
水をこぼした部分付近を分解していきます。こぼしてしまった部分にハードディスクやSSD、メモリがあった場合は、全て取り外して検査をしてきます。パソコンと接続する金属部分は露出しているため、その部分が腐食していないかを確認します。また、メモリも同様に確認していきます。次に、マザーボードまで水が入っていないかを確認します。広範囲で腐食がある場合、基盤交換となる可能性もあります。
マザーボードが水濡れした場合は腐食している部分を目視で一度確認し、一部腐食であれば洗浄をおこないます。腐食期間が長く侵食がひどい場合は、ハンダが割れてしまい部品と基盤が断線していることがあります。その場合には割れているハンダを取り除き再度付け直します。
ハンダだけではなく、コネクタも腐食によって故障している場合がありますのでその部品も交換して修理していきます。その他の部品で取り換えが可能なもの(メモリ・HDD・SSD・DVDドライブなど)については、水がかかっている痕跡があるものについては交換をお勧めします。目に見えない部分に腐食があった場合、徐々に部品が壊れてしまう場合があるためです。
液体をこぼしてしまった場合は、すぐに電源を切り、コンセントを抜き、バッテリーを外して、なるべく液体が中に入っていかないようにします。水分が付いたまま電気を流してしまうと、その部分がショートし、基盤が焦げて壊れてしまいます。これを防ぐためにも、絶対に電気は流さないようにしてください。
完全に乾かせば使えることもありますが、乾いた後も不純物が原因で基盤が腐食します。時間が経てば経つほど、補修修理では直らなくなりますので、できる限り早めに修理に出すことをお勧めします。パソコン修理NAVIでは、高額なマザーボード交換にならないよう、できる限り補修修理を行いお客様へお返しいたします。